伸びる幹 小4~小6(10~12歳)

小4~小6(9歳~12歳)

小4~小6の3年間は一気に学習することが多くなります。

小1~小3の3年間で確実に考える力がついているはずだから、ということで急に多くなるのですね。

だから、小3までに考える力が育っていない場合は成績が下がります。

つまり、小3までに考える力と家庭での学習習慣をしっかり身に付けておく必要があるということですね。  

またお子さんが、いろんな部分で一気に成長を見せるのもこの時期です。

植物に例えると、しっかりした「幹」ができはじめ、いろんな枝が伸びてくる時期です。その枝は、勉強の枝ばかりとは限りません。走るのが得意、サッカーが得意、歌が得意、絵を描くのが得意…いろんな枝がしっかりバランスよく伸びるように、勉強でつまずかないようにしなければなりませんね。

また、これまでなかった枝が出てきて、お父さん、お母さんをびっくりさせてしまうことがあるかもしれません。

学校のことをあまり話さなくなったり、理由もなく不機嫌なときが多くなったり、反抗的な口調で突っかかってくることがあったり…

「なんで勉強なんかしなくちゃいけないの?」といったことを言い出したりもします。

僕は、生徒がそんなことを言い出したときは、まず褒めるようにしています。

「頭いいね。先生は小学生のとき、そんなこと考えたこともなかったよ。」

そして、こんな話をしたりします。

「今でも、世界には食べ物も満足になくて、病院もない国があるんだけど、どうしてだと思う?

それは、いろんな理由で、その国自体がお金を稼げないからなんだ。
日本人は、がんばって勉強して、自動車とかそんなものを外国に売って、お金を稼ぐことができた。

みんなだったら、どっちの国がいい?

勉強なんて意味がないと思っているかもしれないけど、実はすごく意味のあるものなんだよね。」

お子さんたちは、今自分たちがしている勉強が、自分たちの生活に関わっていると理解することで、勉強の大切さを理解してくれます。

押し付けるのではなく、大人が理解者となり、一緒にいろんなことを考えてあげることが、この時期のお子さんには重要なのです。