種を包む 幼児期(0~6歳)

幼児期(0歳~3歳)

まず、赤ちゃんにこの世の中の色々なものを知ってもらうには、お母さんによる「語りかけ」が最も効果的です。

また、情緒が安定していれば、いろいろなことを学ぶ助けになりますから、この時期は赤ちゃんに欲求不満を感じさせないようにしたいものです。

「語りかけ」のポイントは、今赤ちゃんが経験していることそのものを、反応があってもなくても語りかけをしながら一緒に楽しむということです。

例えば、お風呂に入っているときには、「ほら、お湯だよ。」「石鹸できれいにしようね。」や「熱いね」「冷たいね」等のことを楽しく語りかけるのです。

声かけ・語りかけを通した豊かな実体験が何より大切なのです。

幼児期(3歳~6歳)

この時期には十分に聞いてあげることが最も大切なことです。
また、語りかけに続き、「楽しい読み聞かせ」も効果的です。

十分に聞いてあげて、十分にお話をしてあげるのが最も重要です。

この時期は、身の回りにあるもの、身の回りでおきたことを通して考えを深めて行く時期でもあるので一つ一つを丁寧に見ながら考えていくことができる環境を作ってあげましょう。

習い事をあまりにたくさんさせることは、百害あって一利なしと考えましょう。

ただし、味わうことについては旺盛な吸収力を持っていますので、積極的に見たり聞いたりすることはいいことです。

例えば、ピアノを習わせるのではなくコンサートを聞きに行くとか、お絵かき教室に行かせるのではなく美術館に行く、といったことです。

経験の質を高めるのですね。

もう一つこの時期注意していただきたいことは、命令口調の語りかけをしないということです。
命令口調の語りかけは対話とは呼べません。

「~しなさい」ではなく「~しようか」「~しましょう」「~できるかな」「~してくれるかな」「~するよ」という風に話し方を工夫して、子どもとの対話を尊重しましょう。

0~6歳の「種」の時期は、お父さん、お母さんが、お子さんが豊かに育っていくための土壌である環境を作り、豊かな愛情で包んであげることが何より重要です。