素晴らしい学校との出会い

就職活動

建築学科在籍ということもあり、40社以上建築系の会社を絞らずに、ひたすら受けまくった。

様々な社会人の方と話をできる貴重な経験。

そして、「自分自身がどんな人間か、どのような能力があるのか」を本気で考え、「自分が将来どんな職業につき、どんな人生をおくるか」を本当に真剣に考える、大切な時間を持てたのは、本当に大きかった。

が、実際にいろいろな会社を回る中で、「実際にどのようなことをやるのか」、「会社のビジョンと社員個人のビジョンはどのようなものか」などを聞いたが、何か自分には合わないのではないかと思い始めていた。

そんな中、うれしいことに内定をリフォーム会社と不動産会社、ハウスメーカーの3社いただいた。

しかし、そのまま内定承諾書を出して、そこを自分の働く場所とするには大きな不安があった。

そこで、 それぞれの会社の現場や社員の方の実際の話しを聞いて周り、自分がそれぞれの会社に入ってからの、1年後10年後を予測し考えた時、やはり自分がやりたいこと活き活きできることとは違うと実感した。

ここから、また就職活動を振り出しに戻し、本当に自分が好きな仕事を探すため、もう一度建築学科に限らず様々な分野の会社を受け始めた。

ただし、闇雲に受けたのではきりがないので、条件として下記のことを前提として会社を回った。

【条件】

20代で「ビジネスの基礎が学べる」
30代で「裁量が与えられて新しい試みがチャレンジできる」会社

具体的に言うと

  • 平均年齢32歳前後
  • 新規事業に積極的
  • 社員一人頭の生産性が高い(メーカー:一人2000万以上、販売:一人1500万以上)
  • 20代でも給料差が150万ぐらいつく(しかしペナルティーが大きい会社はだめ)
  • 人事部などの間接部門が強すぎない

このような条件を、実際に人事の方へも伝えたら、思った以上に感触はよく、選考も順調に通過していった。

このような就職活動の経験を通して、「もっと自分自信のことについて考える時間」や、「自分の人生や目標について真剣に考える機会」がもっと早くあればよかったと思っていた。

また、社会の側面に触れることにより、「社会に出て対応できるスキルが、あまり今の教育では身につかないのではないか?」となんとなく疑問を抱き始めていた。

そのような中、私が衝撃を受けることになる、ある会社に出会った。

衝撃な学校との出会い

その会社は「バンタン」

企業法人の専門学校である。学校法人でなく企業法人とし、現場の第一線で働いているその道のプロを講師に招き、生徒もどんどん現場に連れて行き、そこで必要なスキルを授業で学ぶという、まさに社会に出てすぐに使える授業を生徒が自ら進んで受けていた。そして、生徒一人一人が本当に輝いていた。

今までの自分が受けていた教育を思い返すと、ほとんどが受身の授業、社会に出てその教育が直接結びつくという実感のない授業であった。
(もちろん私の意識が低いこともあったと思うが。)

そのような心境の中で、バンタンに出会い上記のような環境の中で、しかも時代や社会にあわせてすぐに教育のシステムを変えているのをみて、「こんな会社があるんだ。こんな教育があるんだ。」とカルチャーショックを受けた。

ここが自分の転機だった。

いままで、サッカーの指導者をしていたので、教育関係の仕事も興味があったが、今の日本の教育システムの中での教員にはなりたくなかった。

しかし、 日本の教育システムの外でも、教えることができ、それを実践している会社を実際に内側から見れたのだ。

そこで、「自分は教育の道に進みたい、自分が本当に好きでやりたいのはこれなんだ。」と確信した。

それから、バンタンを受け順調に最終選考の社長面接までいったが、みごとに 落とされる。

そこで社長に言われたことが、
「君の野心は十分伝わる。しかし、野望の下には何がある?バンタンで何をしたい?バンタンの何を見て何がきめて?他の新卒の子は生徒に成りすまし資料請求し、学生の説明会を聞いていたよ。君は資料請求した?同業他社も見た?見てないのなら君の行動力がないんじゃない。」だった。

私は野心でしか返せなかった。

今までの面接でうまくいっていたのでショックだったが、それ以上に「じゃーもっともっと行動力をつけ、社長に言われたことを説明できれば、いつでもバンタンに入れてもらえる。いやバンタンに入らず自分で行動を起こし社長を見返してやろう。」と思った。

この経験の中で
「ビジョンを描き、それに向かい 自分自信の意思で判断し 行動すること」
「そして、それをやりきり結果を出すこと」の大切さを実感した。

そしてこの経験がまた転機になった。

あまり、すぐに就職することに対して意識しなくなったのだ。

自分自身で何かを創り出したいとも思い始めた。

それから、様々な学校を見て周ったり(もちろんバンタンの社員の数人にも会った。)

教育者や経営者に話をどんどん聞こうと動いていた。

そして、父の紹介である方に出会ったのだ。