5つのかける 5つのかけない

年齢別に「種⇒芽⇒幹⇒花⇒実」と見てきましたが、子どもの成長は、年齢だけではなく、一人ひとりにあわせて、「今どの時期か」を判断していかなければなりません。

ここで、子どもの5つのステージ別に「正しい大人のあり方」を整理しておきましょう。

  • 種のときは、子どものための環境づくりが重要で、大人は種を包み、愛情をかける。
  • 五感の養成が重要な芽の時期には、大人は芽に手をかけ、さまざまなことをおしえる。
  • 幹になると、大人は見まもり、目をかけ、自律をうながす。
  • 花が咲いたら、そのがんばりをみとめ、言葉をかけ、子どもに自信をつけてあげる。
  • 子どもが実をつけるころには、自由な意志を尊重し、心に懸け、よろこぶことが大人に求められる。

知っておきたいのは、これらのステージが、個々に独立しているわけではないということです。
ステージごとに大切なテーマがあって、その1つ1つが「子どもが次のステージに進むために必要な準備」になっているのです。

子どもの五感を磨くためには、環境を整えておくことが重要です。子どもの自立には、五感の刺激を与えておくことが必要です。自分を律することができるようになると、自信がつきます。
そして、自由な意志のためには自信が不可欠です。

子どもが自由な未来を描けるかどうかは、大人のあり方にかかっているのです。

だからこそ、子どものステージに応じた「大人の正しいあり方」が必要になるのです。